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2012年 03月 19日
たんぽぽ隊通信 第913号
長い冬の眠りから目覚め、今号より 復帰することになりました、 新生ままりんです。 「新生」とは、 シングルままりん、です。 私的な事情ながら、長き結婚生活の解消に向け、 事務手続きに追われたこの数ヵ月。 ま、ぶっちゃけたハナシ、 ここに至るまでのすったもんだは、はるか昔の話で、 互いに暮らしを別にしてからの十数年の間に、 愛憎の行き着く先は、「無関心」という平穏に変わり もはや会うことも話すこともないまま、 ただ、子どもの生活の節目を考える私と 自分の生活の節目を考える元夫とのズレで、 結果的に、息子が成年に達するのを待って、 ようよう籍を抜くことになったのです。 ・・・・・・ 届けを出した後、かつて私たちの結婚式の司会をしてくれた 学生時代のサークル仲間に、報告メールを入れた。 夫婦の修羅場を抜けたばかりの頃、私が初めて彼女に コトを打ち明けた日、彼女はいきなり泣き出した。 ランチタイムの混雑が過ぎた 郊外の回転ずし店で、 ひからびたネタの乗った皿が まばらに流れていくそばで、 私もまた、逆にもらい泣きをする形で、二人して泣いた。 「長かったねえ。おつかれさま」と 彼女からすぐ返事がきた。夏には一緒に旅行に行こうと。 あの頃はまだ小さかったお互いの子どもたちも、今は大人になった。 我が家の息子は、こんなイビツな家庭環境にあって、 実にノーテンキにすくすくと育ってくれた。 ロクでもない親として、それだけがありがたいと 離婚の話を進めながら言うと、元夫はぽつりとつぶやいた。 「それは、お前がちゃんと育ててくれたからだ」 これまでただの一度も、謝罪や感謝の言葉などなかった人だ。 私はとうに諦めを持っていた。そんな言葉を望むのもまた、 私のエゴイズムにすぎないのだと。 でもその一言で、初めて何かが満たされた気がした。 ああ、もうこれでいいなあと。 ・・・・・・ 実家の父からは、これまでになく長いメールが来た。 親としての無力を詫び、それでも 私の出した答えを前向きに受け入れること、 今後も息子と私を支えていくこと。 それを見たら、 80歳近い父が、どんな思いでこれを打ったかと 不意に涙が数粒、ぽろぽろと落ちた。 頼る人のない街で、母ひとり子ひとりで暮らす娘と孫を 老いた親はずっと気にかけてくれていたのだなと。 私は昔から人に甘えることが苦手だ。 「カーネーション」の直子のように 意地を張り続けるけど、実は脆い次女気質だ。 幼い息子が情緒不安定になったときも、 身体の不調が続いたときも、 仕事も子育ても、ギリギリまで頑張った。 恨みも辛みも体の毒にしかならないと気づいてからは、 どんなことがあっても、ただ乗り越えること、 自分と闘って、何も感じなくなることが 最善の処世術だと信じて 突っ走ってきた。 でも、 本当は、私はつらかったんだなあ。 長いこと、それを忘れてしまってた。 入力ミスがところどころに残る父のメールを見たら、 固まった心が 急に溶けた気がしたのだった。 親不孝な娘で、ごめんなさい。そして、ありがとう。 ・・・・ 人生には楽しいこともたくさんあるけど、 苦味もたくさん知って、この年になった。 結婚も離婚も後悔はしてないし、 この先、もっと大変なこともあるんだろう。 それでも、いろんな人に支えられて生きていけるよ、きっと。 ・・・・・ たんぽぽのお休みに際しては、思いがけす 多くの方からお声がけをいただきました。 ご心配いただいた皆さま、ありがとうございました。 これからも よろしくお願いします。 ※今後、たんぽぽ隊通信は、メルマガでのご案内を お送りせず、ブログを更新するのみとなります。 毎週火曜日に更新の予定ですので、お時間のあるときに ご覧ください。よろしくお願いいたします。
by tampopotai
| 2012-03-19 12:00
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