Link
フォロー中のブログ
最新のコメント
カテゴリ
検索
以前の記事
ブログパーツ
画像一覧
|
2012年 09月 25日
たんぽぽ隊通信937号
今週のお買いもの:切手代 90円 この前、久しぶりに手紙を書いた。 本当に久しぶりで、あれこれ書く事を考えながら 引き出しを開けたら、ちょうどいい便箋と封筒がなく、 そもそも 今さら手書きってキビシイよなー、と思い、 結局Wordを立ち上げて、ちゃかちゃかと入力し、 画面で直しを入れて、A4用紙にプリントアウト。 でもって、ダイソーで買った長3封筒に三つ折りして入れる、つー 味も素っ気もない無粋な手紙? 書類?になってしまった。 でもきっと読む方だって、私の悪筆よりは 印刷された文字の方が読みやすいに違いない。 ここ数年、年賀状だけは出してるけど、それも両面印刷で 余白に一言書き添えるくらいだし、 暑中見舞いにいたっては、とんとやりとりしなくなってしまった。 手書きといえば、グリーティングカードや一筆箋がせいぜいで、 何枚も書き連ねるような便箋なんて、とっくになくしてしまっていたのだ。 子どもの頃は、特に女のコであれば、誰でも可愛い便箋や封筒を集めてた。 お土産に絵葉書もたくさん買ったし、旅先のホテルの部屋にある便箋も貰ってきてた。 字がキレイなことは、今よりもっと価値があった。 今も「硬筆」という習い事は主に小学生向けにあるけれど、 雑誌の裏表紙に載ってる 日ペンの美子ちゃんの漫画に抱いてた 「字がキレイになったらいいなあ」なんて憧れはまだあるだろうか。 ・・・・ 司書講習の2000字レポートは「ボールペンによる手書き限定」だったけど、 Wordでかっちり文字数を合わせてから、それを手で書き写してた。 単なる清書なのに、それはとても面倒だった。 うっかり間違えたりすると、文字を修正液で消さないといけなかった。 提出用紙は有料だし、必要数しか取り寄せてなかったからね。 それより何より、指が攣りそうなくらい、手がくたびれてしまうのだった。 今も手書きが燦然と君臨するのは「履歴書」くらいのものだろうか。 とはいえ、昨今はそれに添付する「職務経歴書」の方が重要で、 どんな会社で仕事をしてきたか、どんなスキルがあるのか、 派遣の面接でも、いや派遣なら特に詳細が求められるけれど、 特にフォーマットのないそれは、Wordで作成されるのが普通だ。 ・・・・ 書く文化が少しずつ廃れていって、 紙そのものが、どんどん生活から失われていく。 古い書簡や日記の類を、私はどんどん処分し続けている。 後に遺さずにすむように。 自分の手で書き付けたものは、それだけで濃い色を帯びている。 その生々しい痕跡を全て消してしまいたい。 手書きの文字は、私と離れたところで息をしている気がして。 けれどファイルやメール、ブログや掲示板、 私があちこちに書き散らしたものはどこにいくんだろうか。 ウェブの中を 宇宙の塵のように、ずっと漂い続けていくのかな。 あれもこれも、いつかは閉じてしまいたいのだけど、 とはいいながら、どこかで形ある物を残したいエゴもある。 誰に読まれなくともいいという思いと裏腹に 読んでくれたらいいなと思う人がいる。 あれやこれや、心の定まらぬ秋の始まり。
by tampopotai
| 2012-09-25 12:00
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||