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2015年 11月 24日
たんぽぽ隊通信 第1082号
「認知症サポーター養成講座」を受けた。 これは、認知症について学び、地域で支えることを目的に 自治体が学校や企業やあっちやこっちに出張して 2時間弱の講習会をしてくれるもの。 その講習を受けただけで 写真のようなオレンジリングがもらえて、「認サポ」になれる。 先日、わたしの住むマンションの集会場で講習会が開かれ、 マンション住民10人あまりが参加した。 はっきり言って、わたしをはじめ、 支えるより支えられることになりそうな年齢層の人が多かったけど。 講習会で最初に学んだことは 「認知症は脳の病気である」ということ。 当たり前? 認知症になると「人格が壊れちゃう」 「もうかつてのあの人じゃない」って 思いがちだけれど、病気なだけって思う方が正しい と、認識を新たにしたのよ、わたし。 もの忘れ、見当識障がいがその中核的な症状であり、 予防や進行を遅らせることはできるけれど、 治療によって回復することは難しい。 でも、徘徊や感情の爆発や妄想は、 周囲の人の接し方や薬によって改善する、そういう病気なのだそうだ。 一番怖くて、悲しくて、困っているのは、もちろん本人。 自分の症状がわからないわけではないので 怯えて、傷ついているということを 理解しなくてはならない。 認知症患者にもできることはいっぱいある。 周囲の人間が上手に支え、手伝い、促すことができれば 本人もずっと気持ちが軽くなるのだと教えられた。 例えば、お買い物。 750円は500円玉1個と100円玉2個と50円玉1個だということが わからなくなってしまい、ついついお札を出す。 結果的にお財布の中は小銭だらけになる。 お店の人がちょっと知識を持っていれば、 「このトレイに小銭を出してみていただけますか?」と 出してもらった中から、500円玉1個と100円玉2個と50円玉1個を並べ 「こちらでちょうどですから、残りはお返ししますね」と対応することで 認知症の人の恐怖心をとり除き、プライドを守ることができる。 「病院に10時に来てください」と言っても来られないのが認知症。 「病院にくるときは9時に家を出てください」という言い方の方が 何をしたらいいかがはっきりわかるのだという。 なるほど、なるほど。 ちょっとしたことでわたしたちは 人生を複雑にしているのかもしれない、と思った。 単純でわかりやすく接するという、認知症対応ノウハウは まだかかっていない人にとっても、だんぜん役立つし便利じゃない? 「単純に、一度に一つずつ」をいつも心掛けたら 明日からの人生、今までより簡単になるかもしれない。 ただし、単純にするためには考えなくてはならない。 でも、そうやって頭を使うことは、認知症の予防効果もあるというので 「難しいことを簡単に」を今後の行動指針としていこうと思った 有意義な2時間弱でありました。
by tampopotai
| 2015-11-24 10:42
| おおもりさらだ
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