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2016年 07月 26日
たんぽぽ隊通信第1112号 今週のお買いもの:御本尊(35,000円) やっぱり買うもんだよね、買わないとダメだよね。 と、あれこれネットで調べたり、話を聞いたりして 買ってまいりました。 御本尊@築地本願寺 お仏壇がサマになりました。 て、そういう見た目の問題でなくて、 かといって信仰の問題でもなく、常につきまとうのは 「これでいいのか?」 っていうあやふやな諸々の戸惑いです。 仏壇もお墓もなかったmy実家。 父の実家は曹洞宗と聞いていたけど、本人に信仰はなく まして娘しかいないとなれば、もう戒名も要らないと 言ってるくらいの父だったので、葬儀を頼むご住職も 親しかった方にお願いしたのですが、そちらは浄土真宗。 そこで浄土真宗の法名(戒名とは言わないらしい)をいただき 四十九日の法要も、実家で無事に終えて こちらで納骨堂を探すコトとなったのですが、 意外とマッチングがむずかしい。 ①宗派が合う ②行きやすい ③お値段が妥当 っていう3つの条件に加え、 「空きがある」 って何にも優先するポイントがあって、 次々新しい納骨堂がオープンしている都内であっても 条件が合致するところとなると、選べるほどもないのです。 さらによくよくみると、宗派不問と言いつつ、新たな戒名が 必要だったり、自由にお参りできなかったり、法要の やり方が違ってたりと、ナカナカ難しいものがある。 いま、地方にあるお墓の世話をする人がなくなって 子ども世代がお墓を移すことも増えてると聞きますが みんな同じような苦労をしてるのではないかと思いまふ。 需要と供給バランスの問題は、いろんなところにあるのですね。 宗教、信仰といえども、そこはやはりマーケティングで 自由度の高いところが、お願いしやすいところになる。 そんな観点で、宗派不問の納骨堂を決めたのですけれども、 そこでは浄土真宗の法要は行えないので そんなときに心強いのが、浄土真宗本願寺派、 お西さんの築地本願寺でございます。 名のあるお寺ながら、何のご縁もなかった所。 しかし浄土真宗の教えは万人に分け隔てなく 誰をも受け入れてくださるありがたきもの。 ホントは故人がお盆に戻ってくるというのではなく いつでもそばにいますよ、という考えらしいのだけど それでも盆の供養をお頼みすればやってくださる。 荘厳な本堂を訪れる観光客も数知れず、その一方で 四十九日、一周忌とそれぞれの法要を申し込む人びとも 延々と連なり、ある種の活気に満ちあふれた場所です。 その日、本堂を離れ小部屋の方であげていただいたお経は 朗々とアリアのごとき力強い響きで、拍子木の音も高く それはまた同じ宗派でも趣の異なる不思議。 あまりに滑らかに途切れなく、お焼香のタイミングを 逃してしまうというお間抜けながら。 結局、信仰ってなんなのだろう、どこか滑稽を覚えてしまう。 間抜けついでに、その日買い忘れたご本尊の掛け軸を 後日いただきにゆくと、どれにしますか、とサンプルを どーんと見せていただいて、大きさとかモノとか作りとか、 さまざまな選択がある中で ホントは三体なんだけど、真ん中だけでもいいし、 入仏はしてもしなくてもどちらでも、とか 結構アバウトな広いお心に、ラクな気持ちをもって ひとつでいいです~、と買わせていただく。 位牌があるとかないとか、ご飯は供えなくていいとか 線香の立て方が違うとか、いろんな流儀がありながら 生き残った者が自分の都合で解釈するような、 そんな祀り方でいいのだろうか、 いいんだよね、きっと、とーちゃん。 と笑顔の遺影に納得してもらう日々。
by tampopotai
| 2016-07-26 23:29
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