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2018年 05月 29日
たんぽぽ隊通信 第1172号 先日読んだ『もうひとつのワンダー』(R.J.パラシオ著 ほるぷ出版)の中で 印象に残るシーンがあった。 小学校4年生のクリストファーは普通の男の子。 忘れ物が多くて、先生によく叱られるものの、 テストの前にはちゃんと準備しようとする。 ところが、算数の先生の言っていることがちんぷんかんぷん。 明日テストがあるのに、何もかもがわからない。 「どういう時に割り算を使って、どういう時が掛け算なの?」という クリストファーの質問にパパは一生懸命説明してくれる。 「いくつかに分ける時が割り算で…」 わかるようでわからない。 幼馴染のオギーに電話で同じ質問をすると、 「僕も最初わからなかったけど、実は簡単なんだ。 キーワードを見つければいいんだよ」。 「〜あたり」とか「分ける」とが出てきたら割り算。 「×個ずつ×人で」とか「全部で」が出てきたら掛け算なんだ。 この説明にクリストファーはストンと納得がいって、 やっぱりオギーはすごいな、と思うのである。 こういうことってあるよね。 わたしが小学校に入るか入らないかの頃。 時計の読み方を両親がわたしに教えようとしていた。 長い針が1を差したら5分、4なら20分。 わたしは全部覚えようとした。 12個も数字があるのでなかなかできない。 7だったら何分? えーと、えーと。 ところが「数字の間は5分だよ」と母が言った時、ストンと落ちた。 なんだ、全部覚えなくても数えればわかるんだ、と。 ある一言で、突然わからなかったことがわかる。 気がつかなかったことに気がつく。 目からウロコっていうのに近いかな。特別ですてきな瞬間だ。 大人になると、なかなかそういう瞬間は訪れないけれど、 この間読んだブログ↓でで、あっ、そういうことか!と思うことがあった。 視覚障害の方の持つ白い杖のこと。 わたしたちは白い杖の人を見かけると道を譲ったり 困っていないか気にかけたりする目印になるから 障害があるなら杖を持つのが当たり前と思い込んでいた。 ところが、白い杖を持つことは、 自らすすんで障害を周囲に知らせることになるわけで 障害を受け入れるまでの葛藤の過程では抵抗があると。 今頃、何言ってるの、と思われてしまうかもしれないけれど、 想像力に欠けるところのあるわたしは、これですごくすごく納得がいった。 わたしが左手の薬指に指輪しない気持ちに近いかも(違うだろ?)。 なんで世の中全部に既婚だと知らせなくちゃならないんだよ、と思う気持ち。 もう、不便だから、杖持ってよなんて簡単に言えない。 一つの持ち物の裏側に、葛藤や主張や納得があるんだもんね。 それはともかく、もっとこういう瞬間を味わいたいなあ。 ストンストンと落ちたいぞ。 とりあえずは、ブログを書いたKEIKOさんにありがとう!です。
by tampopotai
| 2018-05-29 11:14
| おおもりさらだ
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Comments(2)
図書館でうっかりワンダーと間違ってもうひとつのワンダーを借りてしまい、私も読みました。そういうのありますよね。私は割合を勉強するとき150の30%は?という問題で の は掛け算と教えてもらい、目からうろこでした!
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tampopotai at 2018-05-31 10:10
ほっこりさま
コメントありがとうございました。 『もうひとつのワンダー』から読むと、また全然違った景色が見えるかもしれませんね〜。『ワンダー』もいいですよ。 ストンの瞬間は算数系で起こりやすいのでしょうか。割合だから割り算と思いがちだけど、実はかけ算ってところがウロコですわ〜。
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